第一章

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別の場所で海を眺めている彼を見ていると、悲しみと痛みが伝わってくる。 かつて私も心に深い傷を覆った… 彼の表情から伺える私と似た傷… だから、何も関わりのない私を選んだのかも知れない… 「 もう、こんな時間だね 」 『 そうだね… 明日 帰るんだよね?』 「 うん。」 『 じゃ~ 大阪に戻ろうか?』 「 そうだね 」 日も暮れて、19時を回っていた。
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