第一章

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半月ぐらいして、 『メールだけじゃ つまらないから電話で話さない?』 ドキっとした。 メールでは、気を使わずに何でも あっけらかんと言える言葉も電話だと… 緊張して話せないかもしれない。 「ちょっと、心の準備をしてからでいい?」 『いいよ(笑)待ってるから』 「うん」 電話がかかって来る前に、トイレに行って 珈琲を入れて部屋に戻りメールした 「遅くなりました。落ち着きました」 すると、すぐに音楽が鳴りだした。 『もしもし? こんばんは。』 凄く、柔らかい穏やかな声が 私の気持ちを楽にさせていった 時間を忘れ 三時間も話し込んでしまった 久しぶりに和らぐ穏やかな気持ちになった気がした。 『遅くまで ありがと(笑) また、明日 話そうね』 「うん 明日ね(笑) おやすみなさい」
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