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ゴブリンというのは、普通一般的な姿の
…緑っぽい肌に手作りの棍棒を持ち
見るからに下品そうな…如何にも想像通りのアレだ。
RPGでお馴染みの一番の雑魚。
つまり簡単なクエストと言って良いだろう。
柄の悪い入れ墨の男の苛立ちも解らなくもない。
長身の銃使いが遠くの方に居る人影を見つけた。
「あっ!アニキぃ~!こっちッスよ~!」
その声に気がついたらしく、
軽く手首を折るように合図を返した。
大きめのサングラスに、赤黒い革のパンツ
袖の長い民族衣装のような上着を羽織っている。
手には酒瓶を…足元は、ややフラついているようだ。
「おぅ♪ヤス。そろそろ出発しようぜぃ~」
長身の銃使いに、声を掛けた。
その様子を見て入れ墨姿の男が声を荒げる。
「おい!人を待たして置いてその態度か?
詫びの一つも入れるのが礼儀じゃねえのか!」
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