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カオルの身体に、変化が起き始めた。
髪が茶色に変化し…伸びていく。
胸が、大きく膨らみ始めた。
草野「は！？なんだ、コイツ…」
カオルは、美しい女に姿を変えた。草野達は唖然としている。
しかし…
誰より驚いているのは、カオル本人であった。
カオル（なんだ、これは！？僕は…女になったのか！？…身体の自由が利かない！！どうなってるんだ！？）
混乱するカオルの口が、勝手に開いた。
カオル「テメェら…ずいぶん、好き勝手やってくれたじゃねぇか？」
自分の声を聞いて、驚いた。その声は…昨日の夢に現われた、ディザの声だった。
動揺する草野達を、睨み付けるディザ。
ディザ「単刀直入に言うぜ…ぶっっ潰す！」
一瞬で草野の懐に飛び込んだディザは、ミゾオチに肘打ちを食らわせた。
草野「ごえぇ！？」
強烈は一撃で、草野は口から胃液を垂らして便所の汚らしい床に倒れた。
その他「草野っち！？テメェ、よくもやったな！！」
草野の後ろにいた三人のうち、二人が殴りかかってきた。
しかし、ディザは楽々と攻撃をかわしてカウンターの膝蹴りを食らわせる。
一人は、その一撃でダウン。もう一人のパンチは、ディザを捕らえたが…
生徒A「あっじぃいぃ！？」
生徒Aの手は、高熱で火傷した！そこへ、ディザの踵落としが入った。
残った一人が、モップを持って襲い掛かる！
ガシィ！
軽がるとモップを受けとめたディザ。
ボワァ！！
掴まれたモップは、一瞬で燃え尽きて灰になった。
生徒B「はわぁ！？」
ディザ「お前も…こうしてやる」
ディザの手が、生徒Bに伸びる。
生徒B「や、やめ…」
ジョワワワワワワワ…
生徒Bは、失禁した。
カオル（やめてくれ！ディザ！！やめろ！！）
カオルの声が聞こえたのか…ディザの動きが止まった。それを見た生徒Bは、悲鳴をあげて逃げ出した。
ディザ「お前と一つになって分かったが…こいつらに、散々ヒドイ目に合わされただろ？せめて、主犯格だけでも消し炭にしちゃおうぜ？」
ディザは、倒れている草野を踏み付けた。
草野「助けてくれぇ！！」
恐怖で涙を流す草野。カオルは、またディザに呼び掛ける。
カオル（やめてくれ！もう…十分だから！！）
ディザは、舌打ちをした。
ディザ「ちっ…お前、カオルに感謝するんだな。私の世界なら…確実に死んでるぜ！？」
髪が黒に戻り、胸も元に戻っていく。
カオルは、完全に元の姿に戻った。
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