第1話…魔女

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カオルは、困惑した。 カオル「身体が…乗っ取られた!?」 頭の中に、ディザの声が響く。 ディザ(しばらくの間、身体を共有するだけだ…ほら、教室に戻るぞ) とりあえず、教室に戻る。草野達は…チャイムが鳴っても戻らなかった。 授業が終わると同時に、カオルは骨董品屋へと走った。 ガラガラガラ… 骨董品屋に入ると…お爺さんが倒れている! カオル「!?」 お爺さんの傍らに、黒いスーツを着た男が立っていた。 スーツA「なんだ、爺の孫か?お前…赤い石を知ってるか?」 カオルは、後退りをする。 スーツB「その反応、知ってるな?痛い目みたくなければ…在処を教えな!」 カオルは、店から飛び出して携帯電話で警察に通報する。 カオル「骨董品屋に、強盗が入りました!!店主が、暴行を受け…」 ガシィ! 後ろから追い掛けてきたスーツの男に、腕を掴まれた!! スーツA「なに逃げてんだよ?ゆっくり話をしようぜ」 ぐぃ!! 強引に腕を引っ張られ、カオルは電信柱に投げ飛ばされた。 どん! 背中から、電信柱に衝突するカオル。 カオル「ぐぅ…」 草野達に、乱暴された事もあるが…それとは、比べ物にならない痛みだった。 カオル(助けを呼ばなきゃ…) 辺りを見渡す…しかし、人の気配はない。 携帯電話を使おうとしたが…投げ飛ばされた時に、地面に落としてしまった。 スーツA「さて!お話しましょう…か!?」 カオルの首元が、赤く光り出し…ディザの姿に変わった! スーツB「まさか…『魔女』の奴、ガキの中に隠れて!?」 ディザは、スーツの男達を睨み付ける! ディザ「テメェ等…《デュエラ》から来た、魔女狩り隊だな?」 カオルは、黙って話を聞いていた。 カオル(デュエラ…ディザの世界の事?魔女…魔女狩り…何の話をしているんだ!?) スーツの男達は、ポケットから灰色の石を取り出した。 スーツA「魔女とまともに戦っても、勝ち目はないからな…早々と使わせて貰うぜ!!呪装機兵…『ディッグ』をな!!」 スーツB「呪装…開始!!」 石から、触手が飛び出した!! 触手が絡み合い、形を造る!そして、3mはある灰色の巨大な鎧に変化した。 いや…それは、鎧と言うよりは… まるで、ロボットのようだった。 鎧の胸が開き、その中にスーツの男達は吸い込まれていった。 スーツA&B「呪装…完了!」 斧を持った巨大な鎧…ディッグは、ディザに攻撃を開始した!!image=85949607.jpg
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