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「何でこんなことを他人に話してるんだろうな俺は。」
すくっと男の人が立ち上がる。
「今度は邪魔すんなよ。」
私はその言葉を聞いた瞬間、男の人の服の裾を掴んでいた。
「やっぱり…ダメです。死んじゃ、ダメです。」
はぁっと呆れたように男の人がため息をつく。
「あのなぁ。だいたいお前関係ない「関係あります!!」
今度は私が男の人の言葉を遮って叫んでいた。
「関係あるんです!!私、貴方に一目惚れしたんです!貴方が好きなんです!」
「はぁぁ!?」
「貴方が死んだら悲しいです!!それに私の想いはどうすればいいんですか!?」
「……。」
「あと一年、私と生きてみませんか?」
「……。」
「……。」
「……ぶっ。」
しばらくの沈黙のあと、男の人は吹き出したかと思うと、いきなり笑い出した。
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