151人が本棚に入れています
本棚に追加
春。
青龍高校の入学式。
桜の花びらが舞落ちる校庭の隅に大きな桜の木の下に
一人、入学式をサボって煙草をフカしながら寝ている
男が一人いた。
【柊 進】
この物語の主人公だ。
わかる通り……不良。
進はフカしていた煙草を消し…ポケットを探った。
進『……ちっ。』
ポケットから煙草の箱を取り出したが空っぽだった。
反対側のポケットから小銭を取り出したが
……まぁついこの前まで中学生だ。
ありったりでも200円にも満たなかった。
進『ん~コーヒーでも買いに行くか…。』
進は大きく背伸びすると立ち上がった。
男A『入学早々、式バックレて昼寝とはいい身分だな。』
男B『柊だろ?ちょっと付き合えょ。』
拳をパキパキっと鳴らしながら3人の男達が近づいてきた。
進は大きく背伸びしながら振り返った。
進『入学式だってのにな…先輩。祝ってくれる気はないんスか?』
男C『意気がってんじゃねぇぞ。柊。』
進『退屈せずに済みそうだ。』
入学から1日経たず…彼の波乱の高校生活が始まった。
……あ、誤解のないよいに一つ言っておく。
これは柊 進の喧嘩学園青春ストーリーでも
恋愛Love Storyでもない。
彼が野球で天下取りを目指す物語である。
最初のコメントを投稿しよう!