☆高校入学☆

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ドカ!! 進『無理すんなや。先輩』 砂埃とともに男が桜の木にぶつかった。 男A『……くっ、柊ぃぃ』 周りには先ほどの男達が倒れている。 進『喧嘩するような学校じゃねぇだろ。 ただでさえ中途半端なんだから。』 「ぺっ」っと唾を吐き進は口元を拭った。 彼の入学した清流高校は進学校でもなければ スポーツで有名な高校でもない。 かと言って不良が集まる程荒れているわけでもない。 そこそこの偏差値でギリギリ私立大学へ合格するか ほとんどが好き勝手遊んで就職と言う いたって普通の公立高校だ。 進『こんな学校で意気がる理由もねぇだろ。』 進はポケットから煙草の箱を取り出した。 ……が、空だった事に気付き、それを目の前で俯せに 倒れている男Aに投げ付けた。 進『そんな体力あんならもっとな……』 ガコン!! そこまで言いかけた所で進の後頭部に固いものが当たった。 進『……っ痛…。』 振り返るとボロボロの男Cが金属バットを握りしめて立っていた。 進は後頭部に手をやる。 右手を目の前に向けると血がついていた。 男C『柊ぃぃ。やってやるょ~。俺は…負けらんねぇ~んだょ』 進『…こんな喧嘩に勝つとか負けるとかねぇだろ~が』
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