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みじんこはいきなり現れたわけじゃなかった。
唯一会話する存在だった。
会話と言っても最低限。ほんの少し。
一番楽に、死なないように生きていく、否、生きて逝くための手段だった。
理由は単純明解、考えずとも効率的だと理解したからだ。
それでも、今ではその判断が正確であったかは断言できない。
僕は歪を望んでいたのか。
成り行きからの顛末だったのか。
今となっては推測することも出来ない。
一つあり得るとしたら、「途中で心境に変化があった」というくらいしか想像つかない。
でなければ「変化」なんて起こるはず無いのだから。
とまぁ、僕は変わった訳だけど。
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