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ジャクは神様の通う学校では一番力が弱くて、みんなからいじめられていました。
しかし、ジャクは自分の力が弱くてもめげませんでした。
みんなのいじめはとても辛いものでしたが、いつかジャクを認めてくれると信じていました。
そんなある日、学校で神様の持つ力についての勉強がありました。
「神様の力というものは、手のひらの大きさによって決まります。今日はこの人形に“命”を入れましょう。」
一人一人に手渡されたのは、小さな人形でした。
といっても四肢があり、頭らしきものが付いているだけの白い布です。
この中に命を吹き込むことで表情が作られるということでした。
ジャクは小さい体と同じく、小さい手のひらしか持っていませんでした。
他の神様たちが人形に次々と命を吹き込んでいくのを見たジャクは、真似して自分の人形にも命を吹き込みました。
ジャクが人形に吹き込んだのは、笑顔でした。
そうして、ジャクは人形に「キョウ」という名前をつけました。
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