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親は親なんだって、さ。
そんな事を思っていると、廊下の方からパタパタと走る音が聞こえた。続いて看護士さんの「静かに!」という声。足音は一旦止まり、早歩きへ変わる。俺の病室前で止まり、ワンテンポ遅れて、勢い良く扉が開かれた。
「………」息を切らして、肩で呼吸をする彼女が立っていた。
「……」
「俺より、そっちが苦しそうだ」ついつい苦笑い。
ゼイゼイ聞こえてきそうな状態で、病室に入ってきた彼女は、ベッド脇のパイプ椅子に座ってやっと呼吸が整うと、開口一番。
「よかったー」
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