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「コラッ!」
突然の男の人の声に驚いてその拍子に手を離してしまった。
「キャッ…」
ドスッ…
不覚にもそのまま落ち、シリモチをついてしまった。
「いったぁ~」
痛くてすぐには立ち上がれない…
「可愛い顔が台無しだな、おてんば娘
ほらっ…」
その人はクスッと笑いながら、綺麗な大きな手を陽菜子の目の前に出した…
陽菜子は顔を上げて、手を差しのべてくれてる人の顔を見た。
(キレイな顔…)
「あ、ありがとうございます…」
陽菜子は手を取り、ゆっくり立ち上がった。
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