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「おおーい!どうしたんだ!?」 職員室の方から顧問(担任)の先生が走ってきた。 「先生…!!」 「おお、島崎。来てくれたのか?それより柳瀬!一体どうした!傷だらけじゃないか!」 先生が驚いた表情で柳瀬に問い掛ける。 「あの不良達にやられました……。」 柳瀬が小さな声で言う。 「お前…!アイツらには関わるなと言っただろ…!里見(サトミ)は何をしでかすか分からないぞ…。」 「あの人、里見っていうんだ。先生、一体アイツは何者何ですか?明らかに野球経験者でしたよ。」 島崎の言葉に対して先生は重い表情で答える。 「ああ…、里見はな、中学では野球をやっていたそうなんだ…。」 「やっぱり…。」 「先生、詳しく教えてくれよ。」 島崎が真剣な表情で言う。 「凄いバッターだったらしい…。弱小中学だったが1年から4番だったそうだ。」 先生は何故か更に重い表情であった。 「そんな凄いならなんで野球やってないんですか?」 島崎と柳瀬が先生を急かすように質問する。 「さっきも言ったが、里見の中学はどうしようもない弱小でな…。里見1人で試合に勝つのは不可能だったんだ…。」 先生は再び話し始める。
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