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「そして里見は、チームメイトのせいで3年間、1勝も出来なかった。アイツがホームランを打とうが、直ぐに取り返される。里見は実力はあったが、大会でチーム自体が勝ち上がらない限りはスカウトの目には付かない。それから里見は極度の野球嫌いなってしまったらしい。高校2年になった今もこの学校を代表する不良だ。」
島崎
「へえ、そんな過去があったのか…。じゃあ俺はそれの反対か…。」
柳瀬&先生
「えっ…!!?」
2人が問うと島崎は
「中学最後試合で、俺はサヨナラホームランを打たれた。そう、俺のせいで負けたんだ…。」
「島崎……。」
「あの時の地獄は今も忘れねえ…。」
―――お前のせいで負けたんだよ!!――――
―――俺達の3年間をメチャクチャにしやがって!!――
―――お前にエースナンバーはふさわしくねえんだよ!!!―――
「あの時は本当に地獄だった……。その時はもう野球は絶対やらねえって決めてたんだ…。」
柳瀬と先生は何も言えない。
「でも……」
柳瀬「え…!?」
島崎ニコリ
「お前となら楽しく野球が出来そうだよ!」
「島崎………。」
柳瀬は涙ぐむ。
俺は…………
俺は…………
ここで…………
甲子園へ行く!!!!
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