―第一章―

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「くう~っ!早く降りてきてぇ?」 朝、伊織が迎えに来る。 窓の外から手を振り大声で呼んでくる。 既に日課になりつつある。 「今、行く~」 私は間抜けな声で返事をし、伊織のもとへ向かう。 「おはよっ!」 伊織は笑顔で挨拶をする。 「おはよぉ」 私はまだ眠く、少しやる気のない声で答えた。 「朝からそんな眠たそうな顔しない!早く行くよ?」 伊織はそう言って歩き出す。
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