いきなり窮地!

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つまり…。 私が、思わず、三男の頭を殴った事で、 『何、ホントの事言ってんだよ…お前は!』 ―という。 『マジ突っ込み』を思わせる雰囲気を、醸し出したのである。 私自身が、改めて、 友人の『ハゲポッポ』を肯定した形に、なってしまった。 …これにより。 友人の立場は、 非常に、微妙~なものに なった。 我々の間に、重く暗~い空気が満ちてゆく…。 ―し、しくじった……。 突嗟のフォローが、 裏目に出た。 笑って誤魔化した方が、まだマシだった……。 この気まずさと やるせなさ―。 嗚呼――っっ! 穴があったら入りたい! この際、レジ袋でも良いから入りたいっっ!! 子供とは言え―。 気にしている事を、面と向かって、ズバリと指摘された友人の顔は、明らかに、引きつっていた。 …………。 あの日―。 友人が最後に発した、 『うっ……』 という呟きを、 私は決して、 忘れないだろう。
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