それぞれの目覚め。  

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【次男編】 草木も眠る丑三つ時…。 不意に。 怪しい物音が、暗い寝室に響き渡った。 ドスッ………! 何事―!と、 飛び起きてみれば…・ そこには、仰向けのまま頭頂部を畳に付ける様にして、布団から落ちている次男が居る。 ……またか。 私は、 落ちても尚、眠り続ける次男を、布団の中に引きずり込む様にして、あるべき位置に戻した。 ―こんな事は、幼い子を持つ家庭なら、どこでも良くある事だろうが…。 我が家の次男は、時折、 布団から『居なくなる』から、ちょっと怖い。
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