それぞれの目覚め。  

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ある朝の事―。 いつもの様に、次男を 起こそうとして、掛布団をパッと取り払うと、 そこに彼は居なかった。 一人で起きた形跡も無いのに、居るべき人が居ないのである。 焦った私は、 軽くテンパりながら、 次男を探した。 「㊥ちゃん、㊥~?」 側で寝ている三男を起こさない様に、極力、声を潜めて探す。 すると…。 「う~ん……。」 …という小さな寝惚け声と共に、何故か夫の布団の中から、当の次男が現れたので、私は腰を抜かした。 なんで、そんな所から お出ましになるのか? イリュージョンか―?!
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