ルールブックは私だ。

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この事故の後。 私は夫に、こっぴどく 叱られた。 時の権力者も形無し。 下刻上の事態である。 夫は、私に対して、 「大体、アンタは、日頃から不注意が過ぎる!」 と、言い出した。 権力者は、 ついに、 日頃のおっちょこちょいまで持ち出され、散々、注意を受けた。 …しかも。 イチイチ仰せの通りなので、反論の余地が無い。 ………。 ……特に…。 最後に言い放った、夫の言葉は、生涯忘れられないモノであった。 ―そう。 夫は、こう呟いたのだ。 「…ったく。 こんな馬鹿 見たこと無い。」 ……………。
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