存在

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ねぇ里菜・・・ 人って何の為に生きてるんだろうね・・・ 生まれてきて、そして育って、歳をとって死んで行く。 それの繰り返しじゃん。 何の為に生まれてきたのか、何の為に生きているのか。 この世に理由なんて知ってる人なんか居ない。 ただ平凡に・・・ ただ普通に大人になれば良い そう思ってた。 人は簡単に信じない。 所詮、人間は自分だけが可愛いすぎて仕方ない生き物。 人の為とか言っときながら平気で友も裏切る。 だから信じない・・・ 彼氏もいらない。 友情? 愛? そんな物がこの世にあるわけないじゃん。 全部、人間にとっての欲望。 そう・・・ タダのね、ガラクタなんだよ。 だから、自分は自分でいれば良いんだよ。 周りなんか気にしないで・・・ 食べたいときには 食べる。 寝たいときは 寝る。 ウザいと思ったら シカトする。 里菜以外の人間なんていらない。 周りの人間がどうなろうと知ったこっちゃない・・・。 そうずっと・・・ 思ってたんだ。 あの日まで・・・
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