暗影

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喉が痛い・・・ 血が流れてる 生温い鉄の味がする 気持ち悪い・・・ 口からも血が出てるみたいだ 何これ? まじ痛い・・・ 苦しい 息が出来ない・・・ そして、 喉を抑えながら、目の前を見た そこには、 背の高い、着物を着た細身の男が立って居た。 何故か顔だけは歪んで見えない。 誰? そう思った途端、 男が刀を構えた・・・ 『くる・・・』 心の中でそう呟いた次の瞬間 刀が振り降ろされた そして 何故か・・・ その時にハッキリと自分ではない声が確かに聞こえた。 とても低い声で・・・ 「許せぇ!!お凛!」 『ヒュッ』 という風を切るような音と共に あたしは、断末魔の様な悲鳴をあげた 『キャーッッァ』
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