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🐱他界🐱
「ミケ………」
俺は久々に聞く声に目を開けた
「ミケ、大きくなって」
この声………
目の前がぼやける………
シルエットがはっきりして来た
そこには母が立っていた
「母さん………」
俺は驚いた、
そこには死んだ母がいるのだから
俺は泣きそうになりながら一歩、一歩、歩みよった
「だめ❗❗それ以上近づいちゃ」
母の怒鳴り声に俺は止まった
「母さん……」
母は笑顔で俺を見つめて後ろを指差した
「戻りなさい、あなたはまだ若いんだから……」
喉がつまる
言葉が出ない
「いい後ろを振り返らず行くのよ、あなたはまだ生きなきゃいけないから」
俺の後ろには二つの扉があった
「母さん……」
そこにはもう母の姿はなかった
俺は言われた通り
扉に近づいたが……
二つある………どっちだ
白い扉と赤い扉……………
「赤い方でいいや………」
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