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「葉子先輩!」
放課後、いつものように理央が迎えにくる。廊下で無邪気に手を振る仕草が可愛い。
「そんなに手、振らなくてもいいよ!…恥ずかしい。」
私は教室から廊下へ向かいながら言った。
どうして私は素直になれないんだろう?
「ごめんなさぁい」
「じゃあ帰るよ?」
「…はぁい」
帰り道、私と理央は少しだけ離れて帰る。1日目は肩と肩が触れ合う距離だったけど私が『恥ずかしい』って言ってしまい友達の距離であるく事になった。
「先輩、今日は先輩の家に行っても良いですか?」
「ん?…あぁ、別に良いよ」
「やったぁ!久しぶりだぁ」
無邪気に喜ぶ理央。
本当は毎日でも来てもらいたいんだけどね。親に会わしたくないって言うか……。
理央の事だし『葉子先輩とは付き合ってます!』…とか言い出しそうだからね。親の居ない日に家に呼ぶんだぁ。
「ただいまぁ」
誰も居ないのは知ってるけど一応…ね。
「おかえりぃ」
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