運命

6/6
前へ
/29ページ
次へ
その日の帰りのバス停にも、たっちゃんはこなかった。 私は、委員会の仕事なら、朝だけで放課後一緒に帰れると思ってた。 でも、こなかった。 今は土地が開発されて、近所には子供が増えた。 でも、私が低学年のころには、私の学校より近い所に通う子供が大半だった。 だから、私の家の近所には、同じ学校の子が少なくて、たっちゃんがいないと、低学年の私はひとりぼっちだった。 太陽の光が照りつける。 太陽さん。 どうしてそんなに照りつけるの? 私がひとりぼっちで寂しそうだから?
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加