70人が本棚に入れています
本棚に追加
………彼が、戦死したとの報せを受けてから一週間、戦争は、終わった。
そして…………
――駅――
「ふぅ、やっと帰ってこれたな。」
そこには、死んだと報せを受けていた、彼がいた。
そう、誤報だったのだ。
彼は、戦争中、運悪く味方の軍とはぐれてしまい、戦地をずっとさまよっていた。
味方の軍は、彼の居場所が分からなくなり、てっきり死んだと勘違いをしていたのだ。
その後、なんとか味方のところまでたどり着き、戦争が終わったと知って、帰ってきた。
「ひさしぶりだなぁ――、早く帰るか。」
そして彼は、家へ向けて歩きだした。
最初のコメントを投稿しよう!