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「‼‼‼」
彼女は、その場に崩れ落ち、涙が溢れ出てきた。
(平気な、平気なわけが無い。貴方がもし、死んだりでもしたら……)
その時、彼が顔を上げて何かを差し出してきた。
よく見ると、それは、彼がいつも大事にしていた、赤い鈴。
「それは……?」
「僕の大事な宝物、君に預けるよ。僕がいない間は、それを僕だと思ってくれ。」
「……うん、…ありがとう」
「大丈夫、いつかきっと、取りに来るよ。向こうにいる間も、毎日手紙を書くよ。」
彼は、彼女を励ますため、出来る限り、明るくふるまっていた。
彼女もそれに気ずき、
「うん🎵」
精一杯の明るい笑顔で答えた。
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