🌸春の木漏れ日の中で…🌸

🌱芽生えた気持ち🌱

―翌日―

僕は早々と学校へ行く支度を済ませて、朝食を急いで食べた後、鼻歌を歌いながら学校へ向かった。

その時に母親が妙な顔をしていた事を覚えている。

無理もない、僕が鼻歌なんて歌ってるんだから。

早く詩織に会いたい…。

そう思いながら、学校へと向かう僕に後ろからある声が聞こえてきた。

「おはよぉー♪要田君！」
詩織だった。

「あ…おはよう！皆川さん。」
僕はびっくりしたが詩織に会えた嬉しさで少し照れ笑いしてしまった。
いつもの通学路でも違う楽しみがあった。

「ちょっとまだ一人じゃ学校行きにくいから一緒に行ってくれない??」
詩織が困った顔をしていた。

「あ、俺で良かったら…」
今日はついているな…と僕は思った。