🌱芽生えた気持ち🌱

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数分後、昼食を食べ終えた僕は、自分の教室へ戻った。 そして自分の席に着くと、隣りには変わらず詩織がいた。 「要田君、さっきの人は誰??」 「あ…あれは俺の元カノなんだ…」 「元カノ…そうなんだ。」 それから二人の会話にしばらく間があった。 そして再び話し始めたのも詩織。 「ねぇ…要田君、明日は私とお弁当食べてくれる??今日は一人で寂しかった。」 えっ?!これは…まさか…いや、僕は考え過ぎだ。ただまだこのクラスに馴染めてないだけなんだろう。とりあえず僕は嬉しかったので返事をした。 「うん!明日は一緒に食べような!」 香苗の心理が気になったが、今は詩織の事しか頭になかった。 詩織の表情がいきなり明るくなったので僕も嬉しくなった。 「好き」って…こういう些細な事を言うのかな?? それから、僕は授業に集中しているかしてないかわからないまま、放課後を迎えた。 クラスの皆がぽつぽつと帰りだした。 僕は勇気を出して、詩織に言った。 「ねぇ、皆川さん一緒に帰らない??」 「うん!!帰ろうよ。」 少しでも期待していて良かった。 それから、教室を出た僕は、恥ずかしがりながらも詩織と並んで歩いた。 靴を履き替えて、学校を出ると、詩織が口を開いた。 「ねぇ、お互いあだ名で呼び合おうよ!!せっかく仲良くなったんだし。」 「あっそうだよね…!で…俺は何て呼べば…」 急に言われたものだから、恥ずかしくて頭が回らなかった。 「私ね、前の学校ではあだ名で呼ばれてなかったんだ…だから、やっぱり要田君考えてよ。」 「えっ…じゃあ俺は普通に詩織って呼びたいかも…」 この時はさすがに顔が真っ赤になった。 「なるほど…それも有りだね!!じゃあ私も拓哉って呼んじゃお♪」 「た…た…」 頭がおかしくなりそうだった…
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