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それから、二人は名前で呼び合う様になった。
僕は、もしかしたら遊ばれているんじゃないか??と少し疑ってしまったが、後にその真相を知る事になる。
僕は、詩織との距離が縮まっていることがたまらなく嬉しかった。
そして、二人の帰り道が別々になる地点で僕は詩織に思わず聞いた。
「詩織、携帯のアドレス教えてくれない??何か話しにくい事とか聞いてもらいたくてさ…」
少し弱虫な言い訳を付けてしまったが、結果は「OK」だった。
僕は携帯を開き、詩織に携帯を見せてもらい、アドレスを打ち込んだ。その時にちゃっかり電話番号も打ち込んでしまった。
「じゃあ気をつけて、また明日。帰ったらメールするからなぁ!」
「うん、ばいばぁい!また明日。」
詩織は笑顔で自分の家の方向に進んで行った。
僕は、しばらく詩織の後ろ姿を見送ってから、自分の家へ歩きだした。
今日はかなり収穫があった気がする。
家に着いた後、僕は急いで二階にある自分の部屋へ向かった。
そして、詩織にメールを送った。
〈詩織はもう帰り着いた?俺は今帰り着いたよ😁今日はアドレス教えてくれてありがとうね✨拓哉より〉
五分くらいして、詩織から返事が来た。
〈今私も帰り着ぃたょぉ🏠拓哉がアドレス聞いて来たから私びッくりしちゃッた…✨笑
今日は昼休み変な事聞いてごめんなさぃね😔💦〉
詩織から返事が来たので僕はかなり上機嫌になった。そして、気がつけば鼻歌とかを歌っていた。それは一階に降りた時、母親から言われて初めて気付いた事なんだけど。
そしてまた詩織にメールを送った。
〈無事帰り着いたなら良かった😉👍✨
俺も詩織があだ名の話を言って来た時はびっくりしたよ😱(笑)
昼休みの事は気にしないで、ちょっと俺も焦ったけど💦〉
〈ぁりがとね😌
本当に⁉笑 何か他人行儀な呼び方が嫌なだけだッたんだけど…
元カノさんも,何か言いたかったんだろぅね…💦〉
そうだ…香苗はなんだったんだろう?すっかり忘れかけていたのだけれど、詩織のメールでまた思い出した。
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