14歳 死

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「鳥…?死んでる…。」 その鳥は背中を鋭利な刃物で切り裂かれてました。 背中がぱっくり割れ、 ウジムシが湧いてました。 思えば似たような事が 何度かありました。 道路の端で猫が 毒をもられたのか、 喧嘩したのか、 口から血を流し、 死んでいました。 私は母と相談し、 その猫を埋める場所を 探しました。 それから木を見つけ、 根本に埋めようとした時。 「悪いんだけど、別の場所にしてくれない? 臭いがすると嫌だし…。 てゆーかそれもぅ死んでるんだし、埋めてどうすんの?よくそんなの抱えてるね~。汚いよ? ゴミにでも出せば?」 近所の人でした。 私達はその後、別の場所に埋めました。 その鳥も埋めてあげたかった。でも人の土地内なので出来ない……。 「動物を救う事で、 優越感を感じてる、 偽善者だ。」 学校のクラスメートに 言われた一言が蘇ります。 私はそんな事気にするような人間じゃない。 ………でも。 結局私はその鳥を そのままにしました。 ごめんねと謝りながら。
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