序章

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さて・・・そろそろいいだろう・・・。もう怒鳴り声も聞こえてこない。 足並みを緩めると、戦利品を齧りながら、堂々と大通りを歩いてゆく。 行き過ぎる人々は、何も知らないと言った風に、この俺を避けてゆく。 係わり合いにはなりたく無いのだ。 俺はこの街に巣くう餓鬼。人は俺らみたいなガキの事を、ストリートチルドレンと言う。
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