序章

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俺がこの街に流れ着いてから、もう5年が経つ。 6歳の頃、あの店のジジイとババアに愛想が尽きて、俺は店を飛び出したんだ。 今思い出しても反吐が出る。まだ何にも知らない俺に、奴等は客を取らせやがった。確か、3歳くらいからの事だったと思う。 泣き叫ぶ俺をロープでくくりつけ、アイツらはまるで物でみたいに、ポンッとベッドに放り投げたんだ。
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