小癪乃言

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仔の頃の君の視線と あの頃の僕の目つきは 何処か一致する所がある 常に何かを見ないと落ち着かないから 僕らは目を閉じない 眠ることを忘れ 瞬きを忘れ 君は働き続ける 町は眠っているのに 山の向こうから 私を呼ぶ声 一定の間隔で 私の名を呼ぶ 誰もが常に呼ばれている みんな気付かないだけ サビの部分だからって 盛り上がる必要なんて無い! だけどそれが常だから みんなそれに従うんだ 僕はそれに逆らって 僕は高く聳える門を開ける だけど それは時に常だから 僕はずっと逆らえない 所詮僕は一人の人間 孤独を嫌う螽斯(キリギリス) 寒い冬は貴方の隣で…
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