†避ける理由†

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†避ける理由† バージルは、いつも俺より先を歩いていた。 小さい頃、良くアンタは…俺に本を読んでくれた。それが楽しみで仕方なかった俺は、バージルのベッドで一緒に眠っていたのを思い出した。 だけど、10歳の頃アンタは…急に俺を避け始めた。そう、今も…あの時と変わらずにアンタは、俺を避け続けいる。 だから、アンタをベッドに押し倒した。そして、無理矢理…犯した。 「アンタが行けないんだ。俺を避け続けるから…。」 グッと首を絞めて俺は、泪を流してそう言った。 バージルは、そんな俺をただ…ジィっと同じであるアイスブルーの瞳で見つめていた。 どうして、何も言わないんだ。 いつの間にか俺は、バージルの首から手を離して、ギュッと抱きしめていた。そして、バージルは…ソッと俺の頭を撫で来た。 それから何も覚えていなかった。ただ、耳元でバージルが何かを囁く声が聞こえた。 俺が欲しかった言葉だ。 消えたバージルが残した、”愛してる”という言葉だった。 END
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