バレンタインには、

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「男ってさ、どーゆう物が欲しい訳?」 スタジオの料金を皆で払っていると、思い詰めた表情でリナが俺の方を見た。 「なんだよ、いきなり。」 俺は思わず苦笑した。 「明後日バレンタインじゃん?まじ悩む。」 ああ…そうゆうことか…。 「普通にチョコが1番無難だろ。」 隣にいたサトルが話しに入ってきた。 「チョコー?なんか普通過ぎない?」 リナは不満そうに首を傾げる。 「へぇ、リナちゃん誰かにあげるんだ。」 次はオーナーがおつりを手渡しながら話しに入ってきた。 「あげますよー。あ、オーナーには義理チョコあげる。」 「ははっ、有難う。」 「ねぇ、ユウタは?ユウタだったら何欲しい?」 話しが一通り回って、また俺に帰って来た。 「…んー…俺もチョコかな。やっぱりバレンタインだし。でも1番欲しいのは、愛!」 「うわ、きっもー!」 そう言ってリナは笑った。
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