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しかしそんな中、かごめだけは眠りにつけないでいた。
かごめ以外は眠りについた深夜…
「…おい。」
「…えっ!?」
みんな寝てしまっていると思っていたかごめは少し驚いた。
犬夜叉はずっと起きていたらしい。
「ね、寝てなかったの??」
「おまえがずっと起きてたから。」
「なっ…」(目つぶってたんだけどな…)
「どうかしたのか?」
「なんかよくわかんないけど、眠れないの…」
「散歩でも行くかぁ??」
「えっ…」
犬夜叉からそんなことを言ってくれることはめったにないからか、かごめは少し驚いた。
キラキラ光る星と大きな黄金色の月が2人を照らしていた…
「あ、あの…犬夜叉…」
「あ~…?」
「あ、ありがとう…」
「けっ、おれは別になにもしてねぇぞっ。」
「そんなことないよ…?」
「今日は星の数が多いな…」
「ん…?」
犬夜叉が空を見上げながら言った言葉に、かごめも空を見上げる。
「うわぁ…きれい…」
「……」
星を見たかごめの笑顔が月に照らされている。
眩しいぐらいに光っていたのは月の光なのか、かごめの笑顔なのか…
犬夜叉はそっとかごめの肩を抱いた。
かごめもまた、犬夜叉に寄り添う。
しばらく2人はその場に座り、星を眺めていた。
「かごめ…?」
「……」
「寝たのか…?」
かごめの顔を見ると、気持ちよさそうに眠っている。
犬夜叉は寝ているかごめに内緒で軽く口付けをした。
「ん…いぬや…しゃ…」
可愛い寝顔づ寝言を言っているかごめを見て、犬夜叉も安心して眠りについた。
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