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「マザー…遂に…大風穴の謎を?」
ヴォノは飛びながら大風穴を駆け抜けて行く。
「謎?そんなもの初めからないわ。私の殻だった愚図がここの使い方を知らなかっただけね。フン。着いてきなさい。直わかるわ。キキ王の残した偉大なる殺戮兵器、ジェノサイドジェネレイター・オリジンの超破壊力を…ホントはミラボレアス対策だったんだろうけどね。」
マザーは笑いを口元に称え、白き翼で下に降りていった。
―大風穴前―
「この下だ…」
ブルボンが尋ねた。
「何があるんだ?」
「キキが余りにも強力な敵を迎え撃つための兵器がある。その名はオリジン。」
グリコはフィフスフォートのシンクロの強さを感じた。
アルとロッテの激戦が伝わってくる。
「ああ…急ぐか。キキ王はあまり行きたくないらしいがな」
ギュアア!
「深い。だけど微弱な反重力場が発生しており、墜落ってことはないですね。」
グリコは風穴の下をみながら言った。
「マザーの輝きが見える。もうすぐですね。兄さん?」
ブルボンは天上天下無双刀を見つめていた。
「これはもう天上天下無双刀ではない…ゲンサイ師匠が言っていた…刀に魂が宿ると…月下無双ノ太刀【蒼穹】…この太刀に全てをかける!」
「着くぞ。」
シュゥゥン…
機械音が鳴り響き、巨大なパネルに星が映されていた。
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