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俺は二階の窓から
怒って出て行く
温子に早く帰って来いよと
手を振りながら声をかけた。
『べっーバカちん!!!』
温子が一旦こっちを向き
アカンベーをして
スタスタ歩いて行った。
ヤレヤレ…
俺は腰を落とし
背中を壁にもたれ
部屋の端を
見つめていた…
見つめている先は
元々エアコンが
あった場所
この部屋にも
当たり前の様に
エアコンがあった
俺が自ら外したのだ
5年か…
夏が来るたび
俺は思い出してしまう
8月16日
加奈の誕生日を…
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