なんか色々あって好きな人を泣かせてしまった時

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なんか色々あって好きな人を泣かせてしまった時

  ある意味最強の嫌がらせがきてるので紹介します。   モバネーム田中ひんさん男性からの投稿です。   『16歳高校生、匿名です。僕には好きな女の子がいるのですが、先日ふとしたきっかけで彼女から恋愛相談を持ちかけられました。   彼女にはどうしようもなく好きな男がいるというもの。ショックでした。   でもよく聞くとまだそんなに親しい仲ではなく、駅前でラブソングを歌う彼のもとに毎週末訪れるとか、ちょっと勇気を出してこっそりあとをつけて彼の家を調べたりとか、いちファンの域を出ていない模様です。   僕は好きな男がいるという告白のショックのあまり「それはストーカーのやることだ」と言って彼女を泣かせてしまいました。   それでも彼女は僕を嫌いになったりしませんでした。そうしてときどき彼女の恋をぽつりぽつりと打ち明けるのです。そのたびに僕は切ない気持ちになるのです。   でも、そんなふうに恋をする彼女もまた僕の好きな彼女の一部なのです。   僕は彼に近づき、彼に想い人がいることを突き止め、彼女に伝えました。たぶん心の底では、これで彼女は彼を諦めるのではないかという甘い期待もありました。   彼女は「そうなんだ」とか軽く笑って、あまりにそっけない対応に拍子抜けしました。   もしかしたら彼女の気持ちというのはラブではなくファンとしてのライクだったのかもしれません。   僕は期待に胸を膨らませて家路につく彼女のあとをつけました。今なら告白できるかもしれないと思いました。   でも彼女は家まで持ちませんでした。近くの公園の木陰にうずくまり、嗚咽を上げて泣き始めたのです。   涙の後には次の涙が押し寄せていました。前に僕が見たのとは別の種類の、長く、すりきれ、息も切れ切れに、とても苦しそうな、失恋した女の子の流す、本物の涙を見てしまいました。   僕は横っ面を思い切り叩かれた気分になりました。彼女が彼のことをそんなに好きでもないかもしれないと考えた自分が浅はかであったことを知りました。   僕は彼女になんと声をかけるべきでしょうか。あるいはそのまま去るべきでしょうか。   少なくともいま告白したとして、彼女がそれを受け入れないであろうことを今の僕はわかってしまいました。   もしそれができるような子ならたぶん僕は好きにはならなかったでしょうから』     ……   正直、長い。
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