# 白昼夢 #

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  とある県。とある街。   日本のどこかにある彼の街は 今日ものどかだ…。   春の終わりの5月。風向きは南東。 芝生が波を打って強く吹き抜けた。   『おはよ~ございます』   今日も 気のない挨拶を担任に向かってする生徒たち。中でも際立ってやる気の無い彼がこの物語の主人公。   『お~い桐原~立て』   担任の安崎が言った。 彼はただ一人、机に伏して寝ていたのだった。担任に立たされ形式的な挨拶が終わると、彼はまた机に伏すのであった。  
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