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おれらの日☆常
ワァァァァァ!
「うわ~。ついにここまで来たんだな~。」
「そうっすよ。今日は優勝旗が土産ですよ。」
「ははっ。精一杯やるだけだ。今日までの事を全てぶつけるんだ。」
先輩が相手チームを見て
笑って言った。
「そうっすね。ここまで来れたなら、優勝しかないですし。」
「まぁ。お前はまだ、来年があるから。」
いつも笑いあっていた先輩と俺らは
今日が終点だ。
誰もが憧れる甲子園で
決勝までこれた俺のチーム
バッシィィィィィィン
「いって~~~~!!」
そんな事を考えてるうちに友達の孝哉が背中を叩いた
「な~に。クヨクヨしてんだ!今日はうちが勝つんだぜ!」
孝哉はレギュラーではないが
ベンチに入っている。
「おお!俺も、センターとして頑張るわ!」
俺のポジションはセンター
全てを後ろから見渡せる
センターというポジションで、俺は先輩達の背中を見てきた。
多分このかっこよさは、野球をやってる人にしか分からない。
永遠に手に入らないだろう。
「先攻―――!!」
「「「ハイッ!!!」」」
先攻だ。
俺は8番バッター
まだまだ先だ。
先輩がどんどん繋いでいってくれる気がする。
「バッター打てるよ~!」
「ボールは見逃してストライクだけ!」
バシッ
ボール!!!
「ナイセン!!」
1ボール
バンッ
ストーライ!!
「今の今の!!」
監督がサインをだした。
サインは
(打て)
カキィィィィィィィィン
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