それにしても憂鬱な日々だⅡ

夏の終わり

朝起きたら全身が酒浸り。そもそも眠りについたのはほんの3時間前、電池切れのおもちゃみたいに床についた。

8月の終わりに、自ら誓いを立て、一年間の禁酒を宣言したばかり。おまけにジョギングまで始めて、仕事でヘトヘトにも関わらず、夜のアスファルトを3kmほど走ってきた。
妻からメタボと言われた下っ腹が気になったのか腹筋・腕立までメニューに加えて。

で、昨日はなんだったんだろう。合計15曲くらいのカラオケと、5杯の生ビール、記憶のない焼酎の水割りを煽り、四時間で普段は吸わない煙草一箱あけてしまった。

朦朧としながらも今日の人生に復帰するために家をでると、油蝉が道端で死んでいた。その真上で油蝉(いや、ミンミン蝉か？)が夏の最後を悲しく奏でるように鳴いていた。

蝉の寿命の話しなど今さら誰にも興味はないだろうが、7年の土の中を経たわずか数日のステージは、最近はすっかり長くなった夏を一時の思い出に変える効果がある。

夏が長くなったのは地球温暖化のせいだと言われるが、今年の8月は暑かった。暑いというより熱い、季節の情緒のかけらもなかったかな。