第3章 剣の軍団、現る

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「ムイムイ…ムイッ!!!」   オヤカタが、残っている兵士の一人に、頭突きを繰り出した。 兵士はそれを喰らい、怯む。   「今だ!!!」   フェアはその怯んでいる兵士に素早く接近し、短剣でとどめをさす。   「っと、いくよ?やぁ!!!」   ルシアンが、最後の兵士の攻撃を盾でブロックし、剣で反撃する。そこへ…   「いっちょいくわよ~?」   リシェルがすかさずドリトルを召喚し、召喚術を叩き込む。   「……ふぅ、ざっとこんなもんかしらね?」   リシェルが最後の兵士が倒れたことを確認し、そう言う。   「…よし、どうすんだ?オッサン」   ライがレンドラーを見て、余裕そうに言葉を発した。すると…   「面白い……どらぁぁぁ!!!」   レンドラーはライに近寄り、その手に持っている斧で強力な斬撃を繰り出した。   「なっ!?!?」   ライはギリギリでそれを剣でガード したが、約3m吹っ飛び、おまけに剣は真っ二つに折れていた。   「覚悟しろよ?小僧…」   レンドラーはじりじりとライに近付いていく。   「くっ…やべぇ…殺られる…」   ライはそう呟いた。   「くっ…助けたいが、俺たちが動けば…あの斧で真っ二つ…かよ」   グラッドやその仲間たちは、なんとかライを助ける術を考えているが、どう考えても力量が違い過ぎ、それが不可能であることを悟っていた……。       「流石に……まずい、よな?」   レックスは宿から様子を伺っていたが、まずいと思い、宿を飛び出して、戦いの現場へと駆け出した。   「守ると決めたんだ…この魔剣を手にした時から……俺の目の前で、人を死なせやしない!!」       「死ねぇ!!小僧!!!」   レンドラーが叫び、ライに向かって斧を振り降ろす。   『畜生……』   ライは心の中でそう呟き、覚悟を決めたのか、目を瞑る。   「ライ!!!」   仲間たちが彼の名を叫んだ。その瞬間、金属と金属がぶつかり合った音が辺りに響いた。   「なにぃ!?」   レンドラーは自分の斧を止めた人物を見て驚いた。   「こんな子供相手に…何をやっているんだ!!!」   その斧を止めた人物はレックスであった。その斧を止めたレックスの手のは、光り輝く剣、魔剣であった。   「あ……れ?」   ライが目を開け、レックスを見る。   「早く逃げろ!!!」   レックスは魔剣に力を込め、レンドラーの斧を弾く。   「貴様…何者だ!!!あの滅茶苦茶な男では無いな!?」   レンドラーは斧を弾かれよろめくが、すぐに体制を立て直し、レックスに向かって叫ぶ。
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