第3章 剣の軍団、現る

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「何のことかわからないが…これ以上やるなら…本気でいくぞ?」   レンドラーを睨みながら、レックスは静かに、しかし厳しい口調でそう言った。   「ぐむぅ…脅しでは無いな…剣の軍団!!!撤収するぞ!!」   「は…はっ!」   傷つき倒れていた剣の軍団の兵士は、フラフラと立ち上がりながら、レンドラーと共に去っていった。   「に、逃げたか…」   グラッドが安心したように呟く。   「なんで逃がしちゃうのよ!!!捕まえないとまた襲ってくるわよ!?きっと!!」   リシェルが不満いっぱいで、グラッドに向かって叫ぶ。   「しょ、しょうがないだろ?俺たちが手に負えるような相手じゃなかったろ?」   グラッドが困ったように答える。   「ライ君が無事なだけでもよかったでしょ?」   ミントがリシェルを慰めるように言う。   「むぅー…わかったわよ…もう」   不満がまだあるようだが、リシェルはそう答えた。   「……」   レックスは黙って魔剣を鞘に収め、泊まっていた宿に入っていった。   「と、とりあえず、さっきの人にお礼を…って、あれ?」   グラッドが辺りを見渡すが、彼の姿はもちろん無い。   「い、居ませんね…」   ミントもグラッドと同じように辺りを見渡すが、勿論、彼の姿を見つけることはできなかった……。
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