第4章 初の御使い大騒動?

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「ふぅ……」   レックスは、体をゆっくりベッドから起こす。   「やれやれ…昨日は疲れた…」   ベッドから降りながら、そう呟いた。   「しかし…平和な街だと聞いていたのにな…」   窓から街を見つめながら、なにか嫌な予感を感じつつ、そう呟いた……     「おりゃぁ!!!」   そう掛け声を上げながら、白髪の少年ライは、機械人形を剣で弾き飛ばした。   「……」   その吹き飛ばされた機械人形は起き上がり、感情を感じさせない目でライたちを見る。   「っ…まだやるのか?」   帝国軍人のグラッドが、疲れた様子で槍を構える。   「……戦略的撤退…逃げるが勝ち」   機械人形はそれだけ言うと、目眩ましの光を放ち、逃げ出した。   「っ!?…な、なんだったのかしら…」   白髪の少女フェアが、目をこすりながら口を開く。   「わからない…って、そんなことよりあの子をっ」   慌てた様子で、リシェルの弟、ルシアンが倒れている少女に駆け寄る。 どうやらこの戦闘は、この少女を助けるための戦闘であったらしい。   「そうだね…でも、天使の治療なんてどうすればいいのかしら…」   蒼の派閥の召喚師、ミントは困ったように呟いた。   「とりあえず、パパッと傷薬でも塗っちゃえばいいんじゃない?」  「姉さん……」   リシェルが明らかに適当なことを言ったあと、ルシアンが呆れたように呟く。   「ちょっとは真面目に考えなさいよ…それにしても、竜の子の次は天使、かぁ…」   フェアがため息混じりに言ったあと、すぐにライが   「俺は普通の人生を普通に過ごしたいだけなんだけどな…まぁ、とりあえず宿に運ぼうぜ」   と言った。皆は異論が無いため頷き、ルシアンがその天使を背負い宿に向かった。   「まったく…あいつの親父くさい考えはなんとかならないのかしら……」   リシェルが一言呟いて……
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