第3章 剣の軍団、現る

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「あぁ…そうだ…貴様らの親父は光る剣を持っているのだ…あやつに計画を邪魔されたのだ」   レンドラーが思い出すようにしながら話す。   「あの糞親父…なにやってやがんだよ…」   ライが呟く。   「まぁ…よいか…では、ゆけ!!」   レンドラーの合図と共に、兵士たちはライたちに向かっていく。   「皆…行くぞ!!」   ライたちも武器を構え、臨戦体制に入った。     「なんだって!?あいつらが!?」   町民から連絡をうけた軍人が、驚いたように声をあげる。   「どうしたんですか?」   丁度、駐在所の前を通りかかった女性が、軍人に声をかける。   こちらの人物、軍人のほうはグラッド、女性はミントという人である。   グラッドは、ライたちが兄貴のようにしたっている人物で、ミントは、ライたちの宿屋に野菜を提供している人物である。   「あ、ミントさん…いえ、なんか町中に兵士がやってきて、ライたちが襲われているようです」   グラッドはミントに気付き、何故か丁寧な口調で話す。   「え!?早く助けに行かないと…」   ミントはそれを聞き、グラッドに場所は何処かと尋ねる。   「中央通りだそうです」   グラッドは答え、駐在所に入り槍を取ってくる。   「いったい…どうしたんですか?」   と尋ねた。   「あ、いや、ちょっと騒ぎを止めてくるだけだ」   グラッドはその少年の問いに答える。   「騒ぎ…ですか?なら僕も…」   「君は…ゆっくり休まなきゃ駄目だよ?」   ミントが優しく、その少年の言葉を妨害する。   「でも…」   少年は、悔しそうにうつ向く。   「君はゆっくり休んでくれよ?手伝うのはもうちょっと体力が回復したらでいいから。君がまた体を壊してしまったらアズリアさんに申しわけが立たないからな…」   グラッドが説得するように言う。   「グラッドさん…行きましょう?」   ミントが少し急かすように言う。   「はっ…じゃあ…留守番頼んだぞ?」   そう言って、グラッドとミントは中央通りへ向けて走っていってしまった。   「…早く、体を治さないとな…」   そう呟き、少年は駐在所の奥へと消えていった。
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