白の掌

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白の掌

今日は秋川祭喜が生まれた日 誕生日で言えば0歳の誕生日だ 祭喜の父親は祭りに喜びという賑やかな名前を付けた 織田信長の後 豊臣秀吉の時代 陽気な感じがする豊臣秀吉 祭喜の父親は豊臣秀吉が大好きだった 徳川家康の時代 豊臣秀吉を差し押さえ天下を取ったのが納得行かない父親 何しろ祭喜の父親は賑やかで楽しいのが大好きだった 祭喜が生まれた時は本当に喜び 喜び過ぎてひきつけを起こし 祭喜の隣のベッドで寝ていた 夕食時 父親院内徘徊 病院の入院患者のご飯をヨダレ垂らしながら見ていた 患者は夕食を差し出した 祭喜の父親は食った 「病院の飯ってマズいイメージ有ったケド 腹減ってたら何でもうまい」 祭喜の父親は患者に礼を言った 「ありがとうありがとう 早く良くなって下さい 死んだらダメですよ」 患者に貰った飯で回復 父親退院 医者に礼は無し 逆に患者に感謝 父親退院したのに病院の居心地が良く 祭喜の居る保育室に入り隣で勝手に就寝image=86031168.jpg
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