橙の掌

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祭喜の幼稚園では卒園式の準備が進んでいた 佐々木先生は卒園で演奏する「太陽がくれた季節」の楽器の振り分けをしていた シンバル 小太鼓 鉄琴 木琴 鈴 カスタネット タンバリン ハーモニカ マラカス オルガン担当佐々木先生 クラスメートの名前が呼ばれた 楽器が決まる 祭喜に与えられた楽器 タンバリン 祭喜もっとカッコいいのが良かった 納得行かない様子 全員体育館に移動 楽器を手にする 祭喜タンバリンが嫌 祭喜は鈴に興味深々 尚の鈴を取り上げタンバリンと交換 尚泣いた 祭喜トドメを刺す 腹にパンチ 破壊力抜群 勝てないと悟り尚タンバリン強制 全員整列 佐々木先生全然気付かなかった 練習は進む 祭喜鈴がお気に入り 放課後にも単独練習 単独練習3日目 物品庫の影にコンガ発見 祭喜鈴を投げ出した 教育テレビで見た楽器 演奏してみる 祭喜楽しい 夕暮れまで演奏 祭喜の母親から幼稚園に連絡 まだ祭喜が帰って来ない 佐々木先生幼稚園の中を探し回った 体育館から不思議な音が聞こえて来る 佐々木先生ビビりながらも物品庫の中に入る 祭喜御用 佐々木先生は祭喜に帰る事をすすめる 祭喜楽しい 楽しいから言うこと聞く筈が無い まだコンガを叩いていた 佐々木先生困り果て卒園式でコンガ特別演奏させると言い納得させる 卒園式当日まで練習を重ね本気になった祭喜は見る見るうちに上達した やがて卒園式当日 祭喜は演奏の舞台に立つ コンガ叩きながら祭喜ノリノリ 卒園式で1番目立ってしまった 帰りに見に来ていた母親の群れに囲まれた 祭喜怖がっている 母親の群れは祭喜のファンになったママさん達 それから一週間ぐらい祭喜ブームが続いた ただ一週間過ぎると飽きたらしい 群れは居なかった 今日の祭喜の教訓 日本人冷めやすい
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