本性

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 次の日、要は普通に登校して僕に話しかけて来る。  学校で話しかけて来る時は気さくな感じで、怖くはないし、普通に接してきてくる。  要に対する考えが変わってきてたのに、昨日の事を考えると無性に腹が立った。  だから僕は昼休みに、つい言ってしまったのだ。 「要、昨日何してた」  相手は何を聞きたいのかわからず、答えてくる。 「遊んでたけど。カラオケやらで」 「それだけ?」 「あぁ」 「じゃあ男の人と何人かで路地から出て来たのは何?」 「っ!?」  要は食べてたサンドイッチから口を離し、こっちを見る。
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