ここは遊び場じゃありません

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    ……数秒、俺は意識を何処かへぶっ飛ばしてたらしい。はっ、とようやく現実に戻ると、   「………をぉいっ!!?バカチカッ!!!!!」       急いでチカのもとへ泳いだ。途中で何人か跳ね飛ばした気もするが、今はそれどころじゃない。         「何お前水上に家築いちゃってるんだよ!!お前はいつから『ビーバー』になったんだ!!!」     確かビーバーってやつは、水上だか水中だかに家を築く習性があるって、小学生の時に習った覚えがある。     しかしチカは、俺の全力の優しさに目もくれない。                 「別に《家の設営禁止ってどこにも書いてn『当たり前だっ!!てかそのネタはもういいよ!!!』         アホだアホだと思っていたが、ここまでだったとは………。 正直、コイツとこのまま一緒にいるくらいなら学校を辞めたいと何回も願ったものだ。       まぁ中学だからそれも叶わない訳で。   現に、チカがこれだけ問題行動を起こしても学校に来れるのは、この理由がウエイトの半分以上を占めている。          「あー。もう……。いい加減にしてくれ……。」   うん、もう疲れたね。俺は。これ以上コイツとはマジで付き合ってらんねぇ。    
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